ドライパック
開封してそのままはもちろん、
煮たり炒めたり、
加熱調理してもおいしく
食べられるドライパック受託製造の
事業内容をご紹介いたします。
ドライパックとは?

(日本生活協同組合連合会)
「ドライパック製法」のことです。「ドライパック製法」とは、水戻ししたり軽くボイルした素材を、缶やレトルトパウチに詰め、素材に含まれる水分で蒸し上げる製法です。
大豆、ひじき、ミックスビーンズ、コーンなど
ドライパック誕生背景
技術の伝統と進化
ドライパック製法に込めた、
私たちの誇り
缶詰は、およそ150年前の明治時代初期に日本へ導入されて以来、食品の保存技術として発展を続けてきました。
その長期保存性と安全性は、現代においても災害備蓄から日常の食卓、業務用食材にいたるまで、暮らしのあらゆる場面を支えています。
しかし、従来の缶詰製法にはひとつの課題がありました。それは、加熱殺菌時に必要以上の熱がかかることで、「食材の風味や食感が損なわれやすい」という点です。


私たちはこの課題を前向きに捉え、「殺菌に必要な熱を、むしろ“おいしさ”に変えることはできないか」という発想から、ドライパック製法を確立しました。
あらかじめ水戻しした素材を茹でずに缶に詰め、加熱殺菌の熱を利用して、まるで圧力鍋のような環境の中でじっくり炊き上げます。
このプロセスを最適化するため、加熱時間や温度など微細な条件を幾度となく検証し、素材が最もおいしく仕上がる“黄金バランス”を導き出しました。

その結果、通常の鍋では再現できないような、ホクホクとした独特の食感が生まれました。私たちはこの仕上がりを、「まるで栗のような食感」と表現しています。
水を加えずに仕上げることで、素材本来の旨みや栄養を逃がさず、自然な味わいを引き出すことができます。
「トーアスじゃなきゃ」
生まれなかった大豆ドライパック
今でこそ、さまざまなメーカーが蒸し豆などのドライパック製品を手掛け、
店頭でも広く目にするようになりました。
しかし、農産物のドライパックを初めて世に出したのはトーアスで、
1988年に発売した大豆ドライパック缶が初めての製品です。
当社は、この分野におけるパイオニアとしていち早く開発と製造に取り組み、
現在では国内随一の実績を有しています。
この品質と信頼は、長年にわたって製品に真摯に向き合ってきた
従業員一人ひとりの技術力と情熱によって支えられています。
「保存がきく」だけでなく、「本当においしい」を届けるために──。
私たちはこれからも、ドライパック製法をさらに磨き上げながら、
新たな価値を創り出していきます。
「確かな品質」「安心・安全」
なドライパックをお届けするために
当社が掲げる食品安全方針のもと、
「確かな品質」「安心・安全」な
ドライパックをお届けするため
様々な取り組みをしています。
異物混入対策
製造作業者の対策
製造工程の対策
高品質を生む真空度の確保
缶詰容器内部を真空処理する事で、容器内の沸点を低下させ、伝熱性を向上させることができます。その結果、短時間で効率的な加熱殺菌が可能となり、より高品質な製品を作ることができます。また缶詰容器内の余分な空気を除去することにより酸化を抑え、できるだけ新鮮な状態を長期間保持し、品質の安定化を図っています。
ドライパックは高真空であることから、缶詰容器は非常に強い力で内側に引っ張られ、蓋面は内側に湾曲しています。その湾曲度合を利用した自動検知機を導入して、全数連続モニタリングで密封検査を行っています。
ドライパックができるまで
大豆ドライパック缶詰
水に漬けます

ボイルします

選別します


巻締めます


出荷します

食の安全にも
こだわった
ドライパックの
完成です
ラインスペック
トーアスのドライパックラインは、2タイプの容器(缶詰、パウチ)で製造することができます。固形物の混合充填技術や液体の充填技術で多様な製品の製造を実現しています。
缶詰 | パウチ | |
---|---|---|
種類 | M2号、K7号、T2号、5号缶など | スタンディング、平、アルミ、透明など |
生産能力 | 4,200缶/時×3ライン | 4,200袋/時×2ライン |
※生産能力はサイズ、充填物によって異なります。